フリーランスからの転職と再就職

フリーランスの働き方

フリーランスからの転職と再就職

この記事は

フリーランスから正社員に再就職することってあるの?

フリーランスから正社員に再就職するメリット・デメリットって何がある?

転職の選考を受ける時にはどんな点をアピールしたら良い?

という悩みや疑問を感じている方に向けた記事です。

働き方改革によって働き方が多様化している昨今、「フリーランスという働き方」に注目が集まっています。一概にフリーランスといっても、独立して活躍する人や副業・兼業で働く人など、その実態は様々です。

記事の中ではフリーランスから正社員に再就職する動機をご紹介し、再就職するメリットやデメリットをご紹介していきます。また、再就職の選考を受ける際のフリーランス経験者のアピールポイントについてご紹介し、読了後には再就職に向けたアクションを起こせるような情報をお届けしていきます。

それでは、ぜひご覧ください。

目次

フリーランスから正社員に再就職する理由

フリーランスから正社員に再就職する理由は様々ですが、主に以下のような理由が考えられます。

  • 勤務環境の変化
  • 顧客からの誘い
  • 家庭環境の変化
  • 不安的な環境や収入によるストレス

勤務環境の変化

近年はリモートワークやフレックス制度の充実副業解禁など、正社員でも時間的に自由な働き方ができるようになりました。そこで、子育てや介護などのために自由な時間を求めてフリーランスになった人たちの受け皿ができるようになったからです。

顧客からの誘い

優秀な人材はどの業界でも不足しています。特にフリーランスとして活躍している人は業務の遂行能力だけでなく営業力や管理力も持ち合わせているので、一般社員としてだけでなくマネージャー候補としても魅力的な人材です。

仕事をしていると顧客から引き抜きの誘いを受けることは珍しくありません。顧客との関係性や待遇の向上から誘いを受けて正社員に再就職する人もいます。

家庭環境の変化

子供の誕生や進学、親の介護など、家庭環境の変化によってフリーランスとして仕事を続けていくことが難しくなる場合もあります。社会保険など正社員特有のメリットもあるので、家庭環境の変化を機に正社員に再就職する人もいます。

不安的な環境や収入によるストレス

フリーランスは正社員と違い、仕事がなければ収入がありません。毎月給料が支払われる正社員と比べると不安定な環境や収入になることから、この不安定な環境にストレスを感じてしまい、フリーランスを辞めるために正社員に就職する人もいます。

フリーランスから正社員に再就職するメリット

フリーランスから正社員に再就職するメリットには以下のような項目があります。それぞれの内容についてご紹介していきます。

  • 収入が安定する
  • 上流工程の仕事や大規模なプロジェクトに関わることができる
  • 営業活動や雑務、手続きから開放される
  • スキルアップしやすい

収入が安定する

フリーランスから正社員になる上で最も大きなメリットは収入が安定することでしょう。フリーランスの場合は仕事がないと収入がありません。特に家計を支えている立場だとこの点が大きな問題です。

正社員に就職すれば仕事量に関わらず毎月決まった日に給料が支払われます。収入が安定するので、日々の収入を心配することなく安心して仕事に取り組むことができます

上流工程の仕事や大規模なプロジェクトに関わることができる

フリーランスの仕事はプロジェクトの中では中間工程や下流工程が多いとされています。これはフリーランスが発注者と直接契約をすることは少なく、上流工程やプロジェクト全体を統括する企業から仕事を依頼されることが多いからです。

また、大規模なプロジェクトは大手企業など規模の大きい会社が受注する傾向にあり、フリーランスがビッグプロジェクトに携わることは簡単ではありません

上流工程の仕事や大規模なプロジェクトに関わることでキャリアやスキルを向上させたいと考えている場合には、正社員に就職することで上流工程の仕事に携わることも一つの選択肢といえるでしょう。

営業活動や雑務、手続きから開放される

フリーランスとして活動していると、営業活動や請求書の発行や支払いの確認、経費の精算、役所への届け出や税申告など、本業以外に膨大な雑務や手続きが発生します。こうした雑務にかかる時間は大きく、事務作業に慣れていない場合には精神的にも負担になります。

フリーランスとして働いてみたものの、思った以上に雑務が多く「仕事に専念したい」と考える場合には、正社員に再就職することで営業活用や雑務から解放されます

スキルアップしやすい

正社員として再就職すると上流工程や大規模なプロジェクトに関わることができ、雑務から解放されるので仕事に集中しやすい環境が作れます。また、収入と勤務時間が一定になるので休日は自分の時間やスキルアップのための勉強に時間を充てることができます

このように、正社員に再就職することで本業に取り組む時間と勉強に充てることができる時間が増えます。やらなければいけない雑務の多いフリーランスに比べて、好きなことや得意なことに熱中できる環境が整っているので、スキルアップしやすいといえるでしょう。

フリーランスから正社員に再就職するデメリット

フリーランスから正社員に再就職する場合にどんなデメリットがあるのでしょうか。この章で順にご紹介していきます。

  • 指揮・命令系統に組み込まれる
  • 時間的な自由がなくなる
  • コミュニケーションコストが増える
  • 経費の自由度が大幅に下がる

指揮・命令系統に組み込まれる

フリーランスは受ける仕事を自分で選ぶことができ、仕事の進め方も自分の自由に決めることができます。顧客との契約によりますが、誰かの指揮・命令系統に組み込まれることなく自由に仕事をすることができるのがフリーランス最大の特徴です。

正社員に再就職すると企業の指揮・命令系統に組み込まれるので、それまでのような自由な働き方はできなくなります。

時間的な自由がなくなる

正社員として再就職すると、その企業の就業規則に沿って仕事をすることになります。企業には勤務時間があるので、勤務時間は仕事に専念するのが当然の働き方となります。

フリーランスとして活動していると、時間配分は自由なので仕事の合間に私用を済ませることも可能ですが、正社員として再就職すると、働く時間の配分が自由にできなくなります

コミュニケーションコストが増える

フリーランスとして活動している間は基本的に顧客とのやり取りと、自分が外注に出している相手先とのコミュニケーションが大半で、コミュニケーションに時間や労力を投入する必要は大きくありません

しかし正社員として再就職すると、上司や同じ部所の同僚はもちろん、周辺部署の人々ともコミュニケーションを取る必要が出てきます。また、組織が大きくなればなるほど関わる人が増え、会議や報告書の提出などコミュニケーションに要する時間・労力面でのコストが増えます

コミュニケーションが得意でない場合や、会議に出たり報告書を作成する時間があるなら仕事をしたいと考える方にとっては大きなデメリットとなります。

経費の自由度が大幅に下がる

フリーランスは売り上げをどのように配分するか、どれだけを経費として使うかは全て自分の裁量に委ねられています。例えば、フリーランスであれば新たなPCや備品を購入することや、顧客との接待の交際費をどうするかは自分で好きに決められます。しかし正社員として就職すると「その経費は本当に必要か」「どのような効果が上がるのか」「もっと安くできないのか」など会社や上司によって制約がかかります。

経費を申請するのもコミュニケーションコストの一つと捉えることができますが、経費の自由度が大幅に下がることは正社員に再就職した場合の大きなデメリットです。

フリーランスから再就職する場合の面接や職務経歴書のアピールポイント

フリーランスから再就職する場合の面接や職務経歴書のアピールポイント

ここではフリーランスから正社員に再就職する場合に、アピールすると良い点は以下の通りです。

  • 経営者感覚がある
  • プロジェクトマネジメントができる
  • チームワークがある
  • 即戦力である

経営者感覚がある

一番のアピールポイントは経営者感覚があることです。フリーランスとして全ての業務を自分でこなしてきたため、年間の行動計画や仕事の受注、納期までのスケジュールの設定や実際の業務、経費の精算まで一人で遂行することができます

仕事の全体像を把握して利益の出る予算を編成することは経営者感覚がなければできない仕事ですが、フリーランスの場合には規模が小さいながら自分で一連の作業をこなしています。

このことから、経営者感覚を持ってプトジェクトに関わることができるとアピールできるのがフリーランス経験者の強みです。ぜひ積極的にアピールしていきましょう。

プロジェクトマネジメントができる

フリーランスとしての活動は、プロジェクトを自分でマネジメントすることで進んでいきます。この経験は転職活動では良いアピールポイントになります。

例えば、勤務環境の整備や営業活動、作業量の洗い出しやスケジュールの調整、仕事の進行と納品まで一連のプロジェクトを自分でマネジメントしてきたと伝えることができます。

これは企業で働く上での重要なスキルなので、プロジェクトマネジメントができるとアピールすることは選考を受ける上でプラスになります。これまでのプロジェクトの内容を棚卸しして、プロジェクトマネジメントにおいて工夫した点や意識して取り組んでいる点を伝えられるようにしていきましょう

チームワークがある

企業がフリーランス経験者を雇用する上での懸念点は、人とのコミニケーションが苦手なのではないかということです。そこで転職活動を進める上では、チームワークがあるということをしっかりとアピールしていきましょう。

例えば外注先との連携や顧客との連携も一つのチームワークだと捉えることができます。顧客と共にチームで仕事を進めてきたこと、顧客とのコミュニケーションを重視して適宜報告や相談をしていたことを伝えることで、チームワークがあることをアピールしていきましょう。

即戦力である

フリーランス経験者の強みは即戦力であるという点です。これまで一人で仕事を進めてこれたスキルと経験があるという点から、入社後も即戦力として働くことができるとアピールできます

中途採用は基本的に即戦力採用が前提ですが、一般企業からの転職者は新たな環境や仕事の進め方に慣れるまでに時間がかかるものです。しかしフリーランスは顧客ごとに全く違う仕事の進め方への対応に慣れているので、本当の意味で即戦力として活躍することができるでしょう。

おすすめの転職エージェント

フリーランスから正社員に転職するにあたってどのような転職エージェントを使えばよいでしょうかここではお勧めの転職エージェントをいくつかご紹介していきます。

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まとめ

ご紹介したように、フリーランスから正社員に再就職する場合には様々なメリットとデメリットがあります。どちらが正解かは、自分が求める働き方によって人それぞれです。

フリーランスから転職活動を行うのであれば、フリーランスとしての経験を通して、フリーランスになる前よりも良い条件で再就職できるように準備をして臨みましょう。

転職エージェントを活用すれば、フリーランス経験者を積極的に採用している企業を紹介してもらうことも可能なので、転職エージェントの活用も視野に入れて転職活動を進めていきましょう。

どんな働き方をするにしても、将来の働き方を見据えてキャリアを選択することが、より良い選択になるでしょう。

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